TeraStationをWebサーバ化して、WordPressを業務利用してみるテスト

部署内のイントラネットで共有するファイルサーバ用のNASを新調しました。
アクセス頻度の減ったNAS(BUFFALO TeraStation TS3200D)の活用を考えた結果、Webサーバ機能、MySQL機能を利用してWordPressをいれてみることにしました。

CMSの整備された私の職場で、何に使うんだという感じもしますが…
趣味ではなく、あくまで業務利用の試行です。
他部門へ情報の発信に使えるんじゃないのかっ!!なんて、わずかに期待をこめて。

環境は下記の通り
WordPress:Ver.4.3.1
NAS:TeraStation 3000シリーズ TS3200D
NASのファームウェアはVer.1.20
ブラウザ:Firefox Ver.36.0.4

では設定した流れを。簡単なので素人でも大丈夫!

まずはじめに、共有フォルダに[Web]と[WebDB]というフォルダを作りました。
MySQL用は他にも使えばいいかと思って、Webサーバ用と分けるためです。
設定はSMBとAFPさえonなら問題ないかと。wwwでは使わないのでWebアクセスはoffにしています。
20151210_1

次は[サービス]のタブから[Webサーバー]の設定画面を開きます。
Webサーバー化するフォルダを選択しますが、サブディレクトリ(階層が下のフォルダ)は選択できないみたいですね。
ポートは深く考えずデフォルトのまま81にしました。
20151210_2
この設定が終わったら、選択したフォルダ[Web]の下に、↓の4つのフォルダができました。

・cgi-bin
・htdocs
・log
・(ゴミ箱機能がonになっている時はtrashboxも)

headとbodyのタグだけ書いたindex.htmlを作って[htdocs]にいれておけば、ブラウザで「http://(NASのIPアドレス):81/」と入力すれば表示できます。

次はMySQLですね。
同じように[サービス]のタブから[MySQLサーバー]の設定画面を開きます。
こちらもフォルダを選択して、ポートもデフォルトのままにしました。
20151210_3
左下にあるphpMyAdminのログイン画面を開きます。
ここでMySQLにWordPress用のデータベースとユーザーを用意するのですが、↓で紹介するインストールマニュアルの手順2を見ていただければOKです。イントラ利用なのであまり気にする必要はなかったのですが、一応、MySQLとWordpressのグローバル権限を区別したユーザーを用意しました。
ちなみに、phpMyAdminのログインIDとパスワードはTeraStationへのログイン時とは別なので注意!
初期設定はID:admin,Pass:passwordになっています。

さぁ、ここからインストールですよ。
WordPressはこちらから最新版をGetしてください。
解凍した[WordPress]の中味を[htdocs]より下層のフォルダにコピーします。

インストールHow toはブログを書かれている方が多数いらっしゃるので、いろいろと検索していただければOKとですが……WikipediaのWordPressインストールマニュアルも初心者でもゆっくり読めばわかる内容になってます。便利な世の中だ。

一応、読む箇所はこんな感じ。
・手順1
・手順2のphpMyAdminの利用のところ
・手順3
・手順4は[htdocs]の下に作ったフォルダにWordPressをコピーしたらURLが変わるよという意味。
・手順5
そのほかは適宜!
手順5のインストールスクリプトの実行では、「http://(NASのIPアドレス):81/~/wp-admin/install.php」という感じでブラウザに入力するわけです。

そしてインストールが無事完了しました。
「http://(NASのIPアドレス):81/」にアクセスすると、ばっちりデフォルトテーマのトップページが表示されています。
簡単に導入できてしまいました。


さぁ、動作確認だ!と思ってダッシュボードにログインしようとしたところ……

ログインできないっ!

Warning: Cannot modify header information – headers already sent by ~~~~~
のエラーメッセージが連発されてログインできません。

内容は「予期しない出力によりCookiesがブロックされました。」というもの。
さて、こまったな。phpはさわり程度しかわかんないぞ。

とりあえずいろいろとググって解決策探し。
こちらのブログ記事を参考にさせていただき、「php.ini」の設定に強い疑い。

ということで、「php.ini」の設定方法を紹介。
Webサーバーを設定したところで、左下に「php.ini」の設定画面を開くボタンがあります。
テキストがずらーっとならんでいますが、120行目くらいのところに、赤枠でかこったoutput buffering allows~という部分があります。
この末尾のoutput buffering = off ⇒ on に変更すればOKです。
20151210_4

これでみごと解決。
ありがとうございました。

 

そのうち、(NASのスペックまで気にしていなかったけど)私の環境での動作についてや、結局どういう使い方を思いついたかについても書いてみようと思います。

それではまた!


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